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2017

03.18

「保水から造水へ」肌自ら水分を造る、セアラ。

3月に入り、寒さも和らぎ、本格的な春が待ち遠しくなってきました。
それでもまだ、冬から引き続き、皮膚の乾燥、乾燥からのかゆみ、湿疹で受診される患者様もいらっしゃいます。
入浴後など特にしっかりと保湿ケアを行ってください。既に湿疹を起こしてしまっている場合は外用治療が必要です。悪化しないうちに皮膚科受診をお勧めします。

さて、昨年の春にセアラ化粧品について勉強会があり、既に当院で取扱いはしていたのですが、ホームページ上にも載せていませんでした。
季節柄、乾燥でお悩みの方もいらっしゃるので、このたびご案内させて頂きます。

セアラはALA(5-アミノレブリン酸)配合の化粧品シリーズで、医療機関、クリニック限定の化粧品です。
他に通販でも購入できるALA配合の化粧品があるので、その違いは何かとメーカーさんにお聞きしたところ、臨床試験をきちんと行って効果を確認したのが唯一セアラ化粧品で、クリニック限定になっているようです。

ではALAって何?

元々、ALAは地球上に生命が誕生した太古の時代から存在する、生命の根源物質です。私たち人間をはじめ、植物から動物のあらゆる生命の体内に存在するアミノ酸の一つです。
植物においては光合成を行うために必要な葉緑素(クロロフィル)、人間や動物においては赤血球のヘモグロビンの生合成のための原料になる物質で、普段口にしている食品(赤ワイン、日本酒、酢、甘酒、茶葉など)にも含まれています。

ここから少し聞きなれない単語が続きますよ。
ALAは細胞質内で様々な代謝経路を経て、ミトコンドリア内でプロトポルフィリンⅨ(PPIX)となり、鉄イオンとキレートを形成し、ヘムを作ります。
このヘムはミトコンドリアのエネルギー(ATP)生産の過程において、必要不可欠な物質で、もしALAが無ければ、ヘムを作ることができないし、全ての生物の活力の源であるATPを作れなくなってしまいます。
そういう理由から、ALAは細胞内のエネルギー代謝を促進する力をもつ、特別なアミノ酸なんです。
そして悲しいことに、この体内で作られるALAも年齢とともに低下していきます。

では、どうしてALAと化粧品が関係してくるのかというと、ここで大事なのが「代謝水」です。
「代謝水」とは前述のミトコンドリアが活力の源であるATPを生産する過程で作られる水分のことで、身体の水分保持において重要な役割を果たすとともに、肌の潤いにつながる要素にもなります。
元々、体内でも作られているものではありますが、更に外からALAと鉄イオンを投入することで、本来のヘム合成経路が加速し、多くのATPと代謝水を生み出すことができます。

皮膚科領域では、ALAはポルフィリン症という代謝性疾患で出てくる名前で、これが過剰に増えすぎると病気になりますし、それ以外でも、ALAの代謝産物であるプロトポルフィリンⅨ(PPIX)が蛍光発色能をもつことと、PPIXが正常組織より腫瘍組織に高濃度に蓄積するを利用して一部の皮膚癌の診断(光力学的診断)や治療(光線力学療法)に用いられています。
また最近では美容皮膚科領域においてもニキビや肌のアンチエイジング治療に対してALAによる光線力学療法の応用が検討され始めています。

農業の面でも収穫量、栄養、味の向上の効果の実績や、更に育毛剤の開発も進んでいるようで、新たな可能性を秘めた成分のようです。

従来の化粧品は水分や美容成分を外から補うのが基本です。
よく化粧品に配合されている、ヒアルロン酸やセラミドは保水効果は高いですが、肌そのものの水分量を増やしているわけではありません。
一方、ALAは細胞内のミトコンドリアの働きを向上させ、それに伴って大量の水分(代謝水)が放出されることで、肌が自ら「水を造りだす」ことができます。

どんな保湿化粧品を使っても肌が乾燥するという方、結構いらっしゃいます。
診察時にお話をお聞きすると、洗いすぎの方や、メイク落としや洗顔を入浴時に一緒にされているという方が多くいらっしゃいます。
夏ならまだいいかもしれませんが、秋冬春先まではお風呂のお湯の温度も高めで、裸で顔を洗うとなると、ぬるま湯の温度では体につくと冷たく感じてしまうので、結構温度は高くなってしまいます。
そうなると潤いや皮脂を取りすぎてしまい、お肌は一気に乾燥します。メイク落としや洗顔はお風呂ではなく、洗面所でぬるま湯で、そこを気をつけるだけでも乾燥が改善することもあります。

洗顔を気をつけても、やっぱり乾燥するなら、一度ALA配合のセアラ、試してみませんか?

サンプルがありますので、ご希望の際はお尋ねください。

 

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