ジメジメした日が続いていますね。
でも今週末から一気に気温が上がってくるようなので、熱中症等に十分注意してください。
さて季節的に水虫で受診される方が増えてきました。
足の裏や足の指の間の皮むけや水疱など、水虫のことが多いですが、ときに水虫と見た目が似ている汗疱や異汗性湿疹等の場合もあります。
皮剥けがあると、水虫と思い込んで、先に市販の水虫の薬を使用されて、それで治りがいまいちだからということで皮膚科を受診される方もいらっしゃいます。
その際、皮剥けの部分から少し皮膚を取って、顕微鏡検査をして水虫菌(白癬菌)がいるかどうかをみるのですが、そこで薬を直前まで塗っている状態でも菌がいれば、それはそれで水虫の薬を継続すればいいわけです。
一方で、菌が陰性だった場合、本当に陰性なのか(水虫ではなく、違う疾患)、それとも本当は水虫なんだけど、水虫の薬を前日までずっと外用していたことで、表面的には偽陰性なだけなのかという判断をしなければなりません。
その場合、当院では2週間前後、水虫の薬をお休みして、患部を洗浄するだけにした状態で、再度受診して頂き、顕微鏡で再検査を行い、菌の有無をチェックし、治療を開始します。
ですから、市販の水虫薬を使用されていてもいいのですが、いざ、皮膚科へ行こうと思われた時は、出来れば2週間くらい前から薬をお休みした状態で受診して頂けたら、検査も1回で済み、治療もすぐ開始できますので。
素足にサンダルの季節。皮剥け、ガサガサかかとではいけません。
綺麗な素足で夏を快適に過ごしましょう。